小話

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どうも

こんにちは

山家です☆

五分シリーズを読んでいるとたまに落語に関する話があるのですが、こういった伝統的な話を現代版の物語にしているのが結構好きです。

現代版は分かりやすく、元代版は深いので一度の話で二度美味しいw


まぁ今回は粗忽長屋でした!

粗忽長屋は立川談志が得意としていた古典落語の一つ

主人公の八と親友の熊公との掛け合いになるのですが良く考えたら分かるような話ですねw

あらすじは

朝、浅草観音詣でにきた八が、人だかりに出くわす。行き倒れ(身元不明の死人)があったのだ。遺骸を見れば(八の見たところではまぎれもなく)親友の熊公。

「おい熊、起きろぉ!」と遺骸を抱き起こす八に、居合わせた人たちが「知り合いかい?」と尋ねると、落胆しきった八いわく「ええ、今朝も長屋の井戸端で会いやした。あんなに元気だったのに……こりゃ本人に引き取りに来させないと」

話を聞いた群衆が「ちょっと待て、あんたそれは間違いじゃ……」と制止するのも聞かず、八は長屋の熊の所へすっ飛んでいく。

当の熊は相変わらず長屋で元気に生存している。八から「浅草寺の通りでおまえが死んでいた」と告げられた熊、最初は笑い飛ばしていたのだが、八の真剣な説明を聞いているうち、やがて自分が死亡していたのだと考えるに至る。落胆のあまりあまり乗り気ではない熊を連れて、八は死体を引き取りに浅草寺の通りに戻る。

「死人」の熊を連れて戻ってきた八に、周囲の人達はすっかり呆れてしまう。どの様に説明しても2人の誤解は解消できないので、世話役はじめ一同頭を抱える。

熊はその死人の顔を見て、悩んだ挙句、「間違い無く自分である」と確認するのだった。「自分の死体」を腕で抱いてほろほろと涙を流す熊と見守る八。2人とも本気の愁嘆場、周囲の人々は全く制止できない。

と、そこで熊、八に問う。

「抱かれているのは確かに俺だが、抱いている俺はいったい誰だろう?」

てな具合ですねw

現代版(正式な物ではない)ではそこがオンラインゲーム内でゲーム内で死んでしまうと死体を取りにいくまでそのままで他のプレイヤーに身包みをはがされるという風になっておりますw

コチラの話も面白かったのですが、化け猫の皿(元文は猫の皿)

猫の皿は

江戸時代の川越市。当時の古美術商の中には、地方に出かけてお宝を見つけては所有者を言葉巧みに騙して安値で買い叩き、それを江戸に持ってきて今度は大変な高値で蒐集家に売りつけるという、ずる賢い連中もいた。そんな古美術商の一人が、あるとき地方の茶店でとんでもないお宝を発見する。茶店で飼われている猫の餌用の皿が、何と柿右衛門の逸品だったのだ。

これなら江戸の蒐集家にかなりの高値で売れると踏んだ古美術商、その皿の真価などは知る由もなかろう茶店の亭主を言いくるめて、これを買い叩こうと企む。「ご亭主の飼い猫がどうにも気に入った、是非わたしに引き取らせてはくれないか」ともちかけて、猫を二両で買い取ると、「皿が違うと餌も食いにくかろう」と猫の皿も一緒に持ち去ろうとする。すると亭主は古美術商を遮り、猫だけを渡して皿は取り返すと、「これは初代柿右衛門の名品でございますから」。

驚いた古美術商が「それを知っているのなら、何でその名品で猫に餌をやっていたのだ」と訊く。亭主「はい、こうしておりますと、時々猫が二両で売れます」。

あくどい商人が逆に騙される話ですが、この茶店の主人はなかなかの切れ者ですよねw

一方化け猫の皿はというとほとんど内容は変わらないのですが、茶店の主人が買っているのは化け猫で主人はそのことに気づかず、小さい頃から世話をしていて恩を返すためにあくどい商人を騙して(化かして)ただの皿を売るという話ですw

化け猫の皿は非常に高価な物ですが、化け猫の皿は化け猫が餌を食べるから化け猫の皿なのですw

という風な感じですねw

落語結構空きなのですがまだいくつかしか聴いたことが無いので、今度猫の皿と粗忽長屋、後は地獄八景亡者戯

この三つをとりあえず聞いてみたいと思いますw

それでは今日はこの辺で・・・・・ノシノシ